SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは
ソーシャルスキルトレーニング(SST)
SSTとは、人間関係に関する知識と具体的な技術やコツを学んだり、獲得したりするトレーニングといえます。
たとえば、水泳や鉄棒、音楽、計算などの技術の獲得が苦手な子がいるのと同じように、
「心のバランスの取り方」や「人との付き合い方」が不器用であったり、苦手意識があったりする子は多くいるでしょう。
ソーシャルスキルは日々の経験によって学習されるものなので、練習をすることで、だれでも、獲得が可能です。
コミュニケーションが苦手...ソーシャルスキルがない...とは、
・学んでいないからどうしていいかわからない(未学習)
・これまでの経験で受け入れられないスキルを学んだ(誤学習)
・スキルは知っているはずだけれど、うまく発揮できない(遂行困難)
のいずれかの場合が多いです。
実際に、SSTの進め方としては、以下が基本的な流れです。
1)やってみせる(導入・具体的な教示)
2)真似てみる(モデリング)
3)ポイントの確認
4)やってみる(ロールプレイ・行動リハーサル)
5)具体的なフィードバックと強化(具体的に褒める)
6)まとめ
相手に受け入れられる可能性の高い行動を、一緒に探しながら練習していきます。
また、学校では、クラスのみんなが適切な社会的スキルを身につけることで、ソーシャルスキルが維持される環境を整えられることにもつながると言われています。